エイトレンジャー2 感想

感想得意ではないのだけれど!面白かったので書こうと思います。

わたしは1より2の方が好きかな。もちろん1がある前提で、あれがなかったら2は存在しないのだけれど、登場人物の多い(メインが7人も居る時点で)映画なので1では設定説明で終わってしまったキャラも多くて、それが今回解消!あともろもろネタバレなので続きから。




今回の宣伝から2の主役は「レッド」かな?と思っていたのですが、1と同様主役は「ブラック」です。
じゃあ、レッドはなんなのか?っていうとヒロインなんですねー!

この映画「エイトレンジャー」はあくまでブラック横峯くんが物語の中心、視点。
ただし横峯くんの問題自体は1で解決。残ったのは真面目さとギャンブル依存症という設定のみw
堕落するわけです。

エイトレンジャー1にはもう一人、意外と真面目な人(というか大人)が居ました。アル中のレッド・渋沢薫さん。堕落したエイトレンジャーに「こんなのヒーローじゃない!」ってテロを起こしてしまい、仲間が分裂…って話。

これどっかで見たことある!って本家「関ジャニ戦隊∞レンジャー」でした。
誰かが問題を起こす→仲間割れ→すったもんだ→反省→仲間に戻る。これが基本の∞レンジャーですね。
「エイトレンジャー1」はあえて元の∞レンジャーからは遠ざけた設定で話を展開し、いわゆるエピソード0的になってるんですが(本家の∞レンジャーは幼馴染でしたっけ?w)今回は原案寄り。パンフレットにもそう書かれてました。

※追記→レッドとブラックが揉めて仲直りっていうのも本家のお決まりでしたねw

エピソード0で設定が出来上がった分、前回ブラックの加入・ナスの恋で終わってしまったものが今回は個人にもがっつりエピソードが。

ナス→前回特典映像で恋が実ったかのように思ってましたが実っておらず、相変わらずDT。その手の話になると周りが見えなくなって、突っ走ってしまう感じでしたが、今度こそ本当の愛?を見つけた…のでしょうか?村上さんが言いそうにないセリフを純粋に天使のように言うナスちゃん、可愛いかったです。お幸せに……でもこれだとDTは卒業できないよね?3があったら絶対別れてそうなのが可哀想です。

イエロー→今回はなにかとメンバーの世話を焼いてくれる嫌々アイドルをやっている錦野さんもとい「キノッチ」。前回は「センターになりたい!!」という気持ちが強かったようですが、そんな設定は消えたのか、はたまた「本当の男」を突き詰める段階で辞めたのか気になりましたが、本来の「関ジャニ∞錦戸亮」=「良い子なのに報われない不憫ちゃん」に近い形になっていました。ぶりぶりのアイドルソングをぶりっ子で歌うキノッチ…流石です。キャーと何故かナスちゃんと逃げ回るキノッチが可愛すぎる。最後にレッドに話しかけるシーンは素なのかなんなのか分からないwやっぱり上手いですね〜。

オレンジ→多分前回のオレンジなら丸山担は「あんまり見たくない…」ってなってたと思います。前回のオレンジは「通販依存の変な関西弁を使う詐欺師」ですから。でも今回は前回のキャラは本当のオレンジではなかったことになってましたw確か前回の映画では一瞬「あれ?キャラ違うくない?」って思う部分があったのですが、そのあたり上手いこと昇華させて、「モノマネをしないと自分がわからないキャラ」に。結果として一番真面目なキャラになりましたね。3があるとオレンジ主役になりそうw気弱な演技が皆大好きな丸山隆平の演技だったので萌えキャラ昇格です。福山雅治の物真似は未完成すぎるよ丸ちゃん!

ブルー→前回一人だけ過去が重すぎる割りには謎な人物でしたが、今回のブルーは「癒し」「良い子」「やっぱりおかしい」というキャラがいい具合にサブストーリーになってました。本来の∞レンジャーブルーのキャラと近いかも??ピンク好き設定はどこへやら。明かされている過去を考えたら、新恋人と上手く行ってほしいなぁと思います。生まれてくる子は人間かどうかはわからないけど…。

グリーン→前回は「騙されやすい純朴な薩摩弁を喋る男」だったのですが、純朴が過ぎるとストーカーになってしまうんですね(怖)薩摩弁はもっと何を言っているのかわからなくなり、ストーカーという狂気性を増し、役に立つのか立たないのか分からないキャラに。相変わらず可愛いのは変わらないのですが、変人度は一番増していたと思います。最後の最後に彼のサブストーリーが描かれるのですが「かっこいいのか…?」と首をかしげてたら、まさかの前田敦子ちゃん演じる純ちゃんがそれを受け入れちゃう展開に爆笑w

ブラック→前述通りなのですが、今回は「何故か他のレンジャーからスルーされるブラック」という設定が。これも本家「∞レンジャー」と同じですよね(MCやジャニ勉でいる時の横山裕ともいえる)。キャラ造形が普通なので、それが逆に個性になっていました。少し「あれ?」って思ったのはベッキー演じる鬼頭さんとの関係。『兄妹』と前回片付いていたように思うんですが、なぜか恋愛に発展wでもそれもヒーローとしてかっこいいので良しですね。


で、レッドさん。この人については「レッド」について語れば良いのか「渋谷すばる」について語れば良いのか分からない!
裏切りものとして描かれる今回。もともとエイトレンジャー1の武闘派なので、スーツ関係なく戦える設定。なので他のレンジャーは歯が立たないんですね。信念を持って禁酒をしているので、今回はとくにしっかりしてるように見えた…んですが、お酒が無いと凄い気弱な設定だったのを途中まで忘れていました
今回のレッドさんの合言葉は「逃げへんぞ。俺がほんもののヒーローや」。このセリフを震えながら言う薫さんはなんとも…可愛い。
アクションは前から上手で前作でもかっこよかった彼は、大幅に増えたアクションがさらにかっこいい!!終盤にかけての一人立ち回り超かっこいい!!!のに、一人でコソコソと動く薫さんは本当に…可愛い。猫のようです。ヒガシ総統に頭を撫でられているシーンは何かザワッとしましたがw

で、渋谷すばるの話。味園は撮影前ですし、普段ドラマに出ない彼は演技はどこで上達するんでしょうか?そんな場所無いので彼の意識の変化と彼自身のセンスとしか言いようがないんですよね。顔の造形美がスクリーン映えするのもそうなんですが、何度も演技にグッときました。俳優渋谷すばる、見つかっちゃったね。上手いって思いました。

物語の核となってくる主役(ブラック)とヒロイン(レッド)の友情ストーリー。前回、レッドとナスはブラックに好意的だったんですよね。そこから発展した二人の関係性なんだと思います。あの時からレッドは仲間想いでした。


前田敦子ちゃん演じた純ちゃんも、キャラが女々しく無くて良い!(女々しかったら嫌われちゃいそうですしジャニーズ主演映画女性ゲストとしては正解キャラですね)意外と重要キャラなのですが、冒頭は彼女の視点で話が進みます。これは前作を知らない人に向けた部分なのですが、客観視されるエイトレンジャー面白かったです。帰ってきたぞ、感もありました。

明らかにCGにお金かかってましたが、作品全体を漂う日本の終わり感も健在で、相変わらず社会風刺的な設定がちゃんと生きていて、監督脚本が関ジャニ∞の個性を理解したのか、ギャグ方面に置いても堤監督ワールド満載なのに前回よりハマッてました。あと何回も見ないと分からない部分が多くなったオタク映画仕様も健在。

ラストシーンでは本来の∞レンジャー、関ジャニ∞の立ち位置に戻って、謎の安定感を放っていました。この並びがやっぱりしっくり来ますね。

長々書いたけど、私個人としては作品として見た時に、エイトレンジャーは1より2のが面白いぞ!と胸を張って言えます!!

楽しかった―色んな方面にありがとうございました!







すばるくんは役者したほうがいいよ!役、選んでいいから!